テッペーザ®の作用機序
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インスリン様成長因子-1受容体(IFG-1R)とは
IGF-1Rは、インスリン受容体(IR)と全アミノ酸配列で約50~60%の相同性を有するチロシンキナーゼ共役型細胞表面受容体型です。IGF-1Rは、リガンドであるIGF-1およびIGF-2によって活性化され、細胞増殖、分化、炎症などの重要な細胞活動を調節します。
TEDの病理学
甲状腺眼症の病態生理には、IGF-1R及び甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR)の関与が報告されています。眼窩線維芽細胞において、両受容体は共局在し、過剰に活性化していることが示されています。 眼窩線維芽細胞のIGF-1RとTSHRがβ-アレスチンを介して複合体を形成し、シグナル伝達が活性化されると、筋線維芽細胞や眼窩脂肪細胞への分化促進、炎症性サイトカイン過剰産生に伴う眼窩組織の炎症・肥大化、ヒアルロン酸などのGAG過剰産生に伴う外眼筋の線維化などが引き起こされます。

Ugradar S, et al.: Eye (Lond). 2022; 36(8): 1553-1559より作図

眼窩線維芽細胞におけるTSHRおよびIGF-1Rシグナル伝達経路の概略図


テッペーザ®の作用機序
テッペーザ®(テプロツムマブ)は、ヒト型IGF-1Rモノクローナル抗体であり、IGF-1Rの下流の細胞内シグナル伝達を阻害します。
