作用機序

タルラタマブは、T細胞上のCD3のε鎖に結合し、腫瘍関連抗原であるDLL3を標的とするファースト・イン・クラスのBiTE®分子であり1)、982個のアミノ酸からなる単鎖の組換えタンパクです。この分子は、DLL3に結合する一本鎖可変領域フラグメント(scFv)と、CD3に結合するscFv、それに血中半減期延長を目的として加えられエフェクター機能を持たない一本鎖結晶化フラグメント(scFc)領域が短いリンカーを介して繋がった構造をとります1,2)

タルラタマブは、腫瘍細胞膜上に発現するDLL3とT細胞膜上に発現するCD3の両方に結合することで、細胞傷害性CD8+又はCD4+T細胞を特異的に誘導(リダイレクト)し、抗腫瘍効果を示します1)。すなわち、T細胞の活性化と増殖、T細胞の腫瘍細胞への浸潤、炎症性サイトカイン産生、T細胞からの細胞傷害性顆粒(パーフォリン及びグランザイム等)の放出を誘発し、腫瘍細胞のアポトーシスを引き起こします1-3)

図1 タルラタマブの作用機序 1-3)

図1_タルラタマブの作用機序
  • References
    1. Giffin MJ et al. Clin Cancer Res. 2021; 27: 1526-1537.
      [利益相反:本試験はAmgen社の支援により行われた。]
    2. 社内資料:タルラタマブの作用機序(承認時評価資料:CTD2.6.1.1)
    3. 社内資料:薬理試験の概要文 まとめ(承認時評価資料: CTD2.6.2.1)

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