
KRAS G12Cは日本人結腸・直腸がんの2.8%に認められる遺伝子変異です
- KRAS野生型と比べて予後が不良です
- これまでKRAS G12Cを標的とした薬剤は存在せず、アンメットニーズの高い疾患でした
KRAS G12C変異陽性の結腸・直腸癌の疫学
進行・再発の日本人結腸・直腸癌患者の2.8%がKRAS G12C変異陽性であったと報告されています1)(図1)。KRAS G12C変異陽性の結腸・直腸癌は、他のタイプのKRAS変異陽性やKRAS野生型と比較して予後不良であり、アンメットニーズの高い疾患であると考えられています1)(図2、3)。
図1 転移を有する結腸・直腸癌におけるKRAS変異陽性患者の割合

図2 遺伝子変異状況別の生存期間(OS)
図3 全生存期間(OS):KRAS G12C変異とそれ以外のKRAS変異の比較

【目的】KRAS G12C変異陽性の転移を有する結腸・直腸癌の予後を、リアルワールドデータを用いて評価すること。
【試験デザイン】レトロスペクティブ研究
【対象】2005年1月~2017年12月に、日本の4つの医療施設(国立がん研究センター東病院、愛知県がんセンター、静岡県立静岡がんセンター及び北海道大学病院)において薬物治療を受けた転移を有する結腸・直腸癌の患者について追跡調査を実施した。
ECOG PS 0-2、組織学的に確認された結腸・直腸腺癌(KRAS共変異、KRAS exon3/4変異及びNRAS変異を除く)などの条件を満たした1,632例。
【方法】KRAS G12C変異陽性症例と、それ以外のKRAS変異陽性症例について生存期間を比較した。
【解析方法】OS及びPFSは、Kaplan-Meier法を用いて算出した。群間差はlog-rank法にて検定し、ハザード比はCox比例ハザードモデルを用いて推定した。
【limitations】非ランダム化レトロスペクティブ研究である。KRAS G12C変異陽性の症例数が少ない。対象がアジア人のみである。
KRASの役割
KRASは細胞内シグナル伝達において中心的な役割を果たす分子スイッチです。細胞増殖や細胞浸潤、血管新生、アポトーシス、老化など、さまざまな生体機能の調節にかかわっています2,3)(図4)。
正常なKRASは不活性型と活性型に変換を繰り返しています。KRASに変異が入ると活性型が優位となり4)、 下流へのシグナル伝達が恒常化して癌の発生と進展を引き起こします5)。
図4 KRASを介するシグナル伝達経路
-
References
- Chida K, et al. Oncologist. 2021; 26: 845-853.[ 利益相反:著者にAmgen社から資金提供を受けた者を含む]
- Muñoz-Maldonado C, et al. Front Oncol. 2019; 9: 1088.(SOT00145)
- Takács T, et al. Cancer Metastasis Rev. 2020; 39: 1051-1065.(SOT00146)
- Cox AD, et al. Nat Rev Drug Discov. 2014; 13: 828-851.(SOT00008)
- Ryan MB, et al. Nat Rev Clin Oncol. 2018; 15: 709-720.(SOT00033)
ご採用やご投与にあたって、
不明点や弊社MRへご要望がある場合は下記へご連絡ください。
ご採用にあたって
- 採用に関する資料請求
- 採用にあたっての院内医療関係者への資料提供や情報提供のご依頼
ご投与にあたって
- 投与にあたっての検査に関するお問い合わせ
- 投与スケジュール・投与方法に関するお問い合わせ
- 投与にあたっての院内医療関係者への情報提供のご依頼
- 患者様向けインフォームドコンセント資材のご請求

